ヨガ哲学では”自分の価値観というフィルターで世界を見ていて、そのフィルターが汚れていると世界も汚れて見える”という考え方があります。
それに対して以前の私は「外側の世界から影響を受ける」という受け身な考え方をしていたので、なぜ自分が変えなければならないんだと思っていました。
親子関係、恋愛、友人、仕事など、
全てにおいて受け身だった頃は相手がしてくれないことばかりに不満を抱いていて
「自分はかわいそう」的な視点で世界を見ていたので孤独に対して深い恐怖を抱えて「わかってほしい」と必死でした。
ですが、実際には外側の世界の影響を私が受けているのではなく、「自分の観かたの視点が違った」ことでその影響を自分で作り上げていた形が正しいと感じます。
「怖い」と思えば世界は怖くなるのです。
「敵がたくさんいる」と思えば世界は敵だらけになる。
反対に「みんな仲間だ」と思えば世界は穏やかなものになります。
インスタグラムを見ていた時にアーユルヴェーダの先生が「孤独」について話していました。
人間関係でものすごく疲れてしまう人に対してのアドバイスだったと思いますが、
「みんなが自分に対して不機嫌だと思っている前提」で接している。というのです。
これは私自身とっても目からウロコなヒントで、相手に対して機嫌を取ろうとするから必要以上に気を使ってしまったり、自分ではなく相手本位の対応をするから疲れてしまうという、、
うわ、なるほどー。
「いままで、外のせいにしていたけど自分じゃん。」と思うきっかけでした。
自分がイライラしてたり、理解してほしくて
いわゆる”察してちゃん”やってる時って、本当に人間関係うまくいかないものです。
自分の気持ちは自分のモノだし、相手の気持ちも相手のモノだから、
お互いに受け取りすぎる必要なんてないのです。
特にHSPなどの繊細な方ほど「相手への理解が大事」という言葉を過度に取り組みすぎなくていいと思っていて、相手の問題は相手に任せる勇気が大事だし、頼ってきた時だけ手を貸せば自分の時間も心身の疲労も消耗しすぎることは無いのです。
やりながらちょうどいい塩梅を見つけていく練習が必要ですが、必ずその練習の成果はあなたを楽にしてくれます。
「内側の世界」というのは「外の世界を見て心が動いている様子」
例えば、蛇を見てすごく恐怖を抱く人もいれば、「あ、蛇だー。」とスルーする人もいるし、逆に「かわいい」と思う人だっています。
”蛇”という対象に対しての価値観や概念がその人の心の波を大きくもするし変化のない人もいます。
このように自分の内側で感じているものが外にあるものに対して心をいかようにも変化させていきます。
ヨガはこの「心の作用」を止滅させる練習です。
自分の心のある場所(波で例えたら凪の状態)から他のものに引っ張られて心で大きく波が起こり揺れ動く。そんな精神状態からまたご平穏な状態へと戻していく練習ができます。
色々な感情が動きすぎてヨガどころじゃない、じっとしていられないという方もいるはず。
(私がそうだったので。)
そんな方は、ヨガとあわせて専門家に”自分”というものを見てもらうと安心するきっかけになるかもしれません。
他を軸に生き過ぎているともはや”自分”が分からなくなるので、何が自分を安心させるのか、何が自分に強く影響を与えているのか、様々方法でチェックすることができます。
(自分の誕生日から自分の生まれ持った性質を見てもいいかもしれないし、占いを自分の性質をみるために使うこともいいと思うし、自己診断をいくつかやって統計を取っていくのもいいと思います。コーチングやメンタルブロックの解消セッションを受けることも私はすごく救われたひとつです。)
ヨガは体の緊張がほぐれて結果的に心の緊張をとり、安らぎを得ることができます。
安らぎを得れている状態は「内側の世界が穏やか(平和)」な状態です。
あるYouTubeで紹介されていましたが、
”「自己肯定感」は、自分の心が静かで穏やかであったかいお湯のようなもので満たされる感覚”
であると言語化していました。
内側から湧き出る激しい高揚感ではなく、静かで穏やかなもの。
それが心の波が凪な状態。
みなさんはどうですか?
マルチタスクをこなす心身をゆっくり休めるヨガの時間。
有効活用しながら疲れをデトックスしたいものです。